- 地名
- レベリス王国
- ガレア大陸北部に位置する、初代王スピキノ・アスフォード・レベリスによって建国された君主制国家。
温暖な気候に恵まれ農業や水産業が盛んである一方、人里を離れると多種多様なモンスターも生息している。
軍事力としてレベリオ騎士団、王国魔法師団の二大組織を有し、加えて主に国内の治安維持を担う王国守備隊も編制されている。
スフェンドヤードバニア、サリューア・ザルク帝国という2つの国家と国境を接している。
- バルトレーン
- レベリス王国の首都。
高い城壁に囲まれた巨大な城塞都市。
騎士団庁舎や冒険者ギルドなどを擁する中央区、王宮や魔術師学院がある北区、商業が盛んで飲食店なども多い西区、一般市民の大半が居住する東区、大規模な農地が拡がる南区という5つの区画で構成される。
王国最大の繁栄を誇る街だが、東区と南区の境目には通称「南東区」と呼ばれる、貧民街のような地域も存在する。
- ビデン村
- ベリルが生まれ育った片田舎の村。
首都バルトレーンからほぼ真っ直ぐ西に、馬車で半日以上かかる距離にある。
村の西側にアフラタ山脈が迫っているため他の地域へとつながる交通の要衝にはなり得ず、農地としても際だった優位性がないので、これ以上の発展は望めない。
野生動物やモンスターの脅威に晒されているが、国による支援は期待できない地域なので、代々ガーデナント家の剣術道場が村の自衛戦力を支えている。
- ガレア大陸
- レベリス王国、スフェンドヤードバニア、サリューア・ザルク帝国などが存在する広大な大陸。
北部には肥沃な平原、西部には険しい山脈、南部には砂漠地帯が広がる。
各地に多種多様なモンスターが生息しているが、それらに対抗する手段として剣術を含む様々な戦闘術や魔術があり、素材を活用した食料品や工芸品の生産も行われている。
- スフェンドヤードバニア
- レベリス王国の南東に位置する宗教国家。
唯一神スフェンを信奉するスフェン教を国教とし、教都ディルマハカを中心に統治されている。
長きに渡って権威は教皇が、政治は王族が掌握しているが、近年は水面下で教皇派と王権派による深刻な権力争いが生じている。
軍事組織として、教会騎士団を保有している。
- サリューア・ザルク帝国
- ガレア大陸の南西に広がる、大陸最大の領土を持つ軍事国家。
領土の半分を砂漠地帯が占める過酷な環境ながら、武力の質・量ともに周辺国を圧倒しており、大陸における最大勢力として君臨している。
かつてはレベリス王国と争っていたが、現在は比較的穏当な国交を結んでいる。
- 組織・役職
- レベリオ騎士団
- 魔法師団と双璧を成す、レベリス王国直轄の最大戦力。
伝統と格式を誇り、厳しい選抜試験を突破した精鋭のみで構成される。
バルトレーンの中央区を拠点とし、首都の治安維持や要人警護が主な任務.稀に大型モンスターの討伐などを受け持つこともあり、外交においては他国への牽制として機能するという側面も持つ。
王国最強の剣士集団として国内外にその名を轟かせており、バルトレーン市民からの人気は高い。
- 冒険者ギルド
- 国家の枠組みを超えて活動する世界的な互助組織。
モンスターの討伐、遺跡調査、護衛などの依頼を仲介し、冒険者のランク管理を行う。
経済・軍事的な影響力が非常に強く、国家の治安維持にも深く寄与している。また組織の性質上、様々な情報が上層部に集約されるという性質も有する。
レベリス王国支部はニダスがギルドマスターを務め、実力主義のスタンスを持ちながらも、若手育成のための研修プログラムなども実施している。
- 冒険者ランク
- 冒険者ギルドが定める実力の指標。
ホワイトから始まり、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナム、オーシャン、最上位のブラックまでの7段階で構成される。
ランクに応じて受諾可能な依頼の難易度が制限され、昇級するためには実績に加えて冒険者ギルドが定める試験に合格しなければならない。
ゴールド以上は一人前とされ、オーシャンから一気に希少性が増し、ブラックランクに至っては世界中に数人しかいないと言われている。
- レベリス王国魔法師団
- レベリオ騎士団と並ぶ王国の主戦力。
希少な魔術師で構成されているので、その総数は極めて少ない。
戦闘における広域殲滅の他、防疫、保冷輸送、ポーション製造など多岐に渡る特殊な任務を与えられており、レベリス王国の魔法大国としての側面を担っている。
なお、スフェン教とは魔法の定義や解釈の違いから相容れぬ関係にある。
- 魔術師学院
- レベリス王国が運営する魔術師養成教育機関。
学院長は魔法師団長であるルーシー・ダイアモンドが兼任している。
才能を持つ者であれば出自を問わず受け入れ、専門的な魔法知識と技術を教授する。
広大な敷地に学舎や寮を完備し、次世代の魔術師を育成する場として、また深い研究の場として、王国の魔法文化を支えている。
- バルデル鍛冶屋
- 王都中央区に位置する、ベリルの元弟子バルデル・ガスプが営む店。
店主は剣士の心境を理解するために自ら剣を学んだ経験があり、使い手の感覚に寄り添った良質な武具を製作する。派手な宣伝は行わないが、その技術は一流冒険者や騎士から高く評価されている。
素材の持ち味を最大限に活かした業物を提供し、ベリルやその弟子たちの戦いを支えている。
- スフェン教
- 唯一神スフェンを信仰する宗教。
スフェンドヤードバニアを発祥とするが、その強い影響力はレベリス王国にも及ぶ。
魔術全般を「奇跡」として神格化しており、その究極が教典に記されている死者蘇生である。
- 教会騎士団
- スフェンドヤードバニアが擁する実力組織。現在の団長はガトガ・ラズオーン。
唯一神が扱ったとされる刺突剣を標準装備とし、「神の加護」すなわち身体強化魔法の駆使と信仰心に基づく精神力の強さが特長。他国の騎士団とは色合いの違う精強さを有している。
宗教国家の複雑な事情はここにも及んでおり、教皇派と王権派の権力争いによって、組織は一枚岩と言えない状態に陥っている。
- 武器・道具
- 餞別の剣
- ベリルが道場を卒業し免許皆伝となった弟子に贈る一振りの剣。
ビデン村の鍛冶師が打った一般的なロングソードだが、弟子たちにとっては師から認められた証として何物にも代えがたい価値を持つ。アリューシアやフィッセルなどの高名な弟子たちも、より強力な武器が手に入る立場にありながら、この剣を大切に使い続けている。
- 魔装具
- 使用者に特定の魔法効果を付与する装備品。
魔術の資質に関わらず効果を発揮できるため、身体防護や疲労回復、攻撃魔法の発動など多岐にわたる用途で利用されている。貴重な素材を用いる上製作も容易ではないので、非常に高価。
便利さゆえに、盗賊などの犯罪組織に悪用される事例も後を絶たない。
- ポーション
- 負傷を癒し、身体の回復能力を向上させる薬。
大別すると村の薬師でも作れる薬草由来のもの、薬草と魔法を掛け合わせたもの、魔法のみで精製されたものの三種類があり、後者ほど効果は高い。
服用するだけでなく直接傷口に塗布する使用法もあり、冒険者や騎士の生還に直結する必需品。
- ゼノ・グレイブルの剣
- ゼノ・グレイブルの素材を芯材に使い、希少なエルヴン鋼でコーティングされた大業物のロングソード。バルデルがベリルのために製作した。
凄まじい斬れ味を誇るが誰でもいつでも同じ結果が得られるわけではなく、ベリルのような達人が心・技・体を高めた時にこそ真価を発揮する。
- ツヴァイヘンダー
- 長大な刀身とリカッソ(刃のない持ち手)を持つ両手剣。
遠心力を利用した薙ぎ払いやリカッソを支点とした突きなど、多様な戦法を可能にする。
小柄ながら怪力を誇るクルニの特性を見抜いたベリルが、彼女の新たな武装として推奨した。
- 敵・モンスター
- ゼノ・グレイブル
- 紅い羽毛を持つ巨大なグリフォンの変異体。
冒険者ギルドから「特別討伐指定個体」すなわち、プラチナムランク以上の冒険者ではければ討伐依頼を請けられないモンスターとして指定されている。
驚異的な瞬発力と飛翔能力、強靭な外皮に加え、口から灼熱の弾を吐き出すなどの特殊能力を持つ。
- 銀髪の白馬
- レベリス王国からスフェンドヤードバニアの王族へ献上する贈り物として、生け捕りにするよう依頼された野生馬。純白の体毛と銀色のたてがみという美しい外見が特徴。
非常に利口で警戒心が強く、プラチナムランク中心の冒険者がチームで臨んでも捕獲できなかった。
また、ベリルとスレナを翻弄するほどの身体能力も兼ね備えている。
- その他
- 剣魔法
- 剣術と魔術を融合させた新しい魔術分野。考案者はルーシー。
魔力に斬れ味を持たせて斬撃を飛ばすことができる上、ベースとなる剣術により魔術の弱点とされてきた近接戦闘にも対応できる。
ただし高度な魔力制御と剣術の才能を同時に必要とするため、修得は困難を極める。
魔術師学院に新設された剣魔法科では、フィッセルが講師としてミュイなどの生徒に指導を行っている。
- ベリルの流派について
- ベリルと父モルデアが継承する剣術。
派手な攻撃よりも「後の先」を取る受け流しと、相手の力を利用する技術に重きを置く。それゆえ、基本となる型も攻めより受けの方が多い。
独自の歩法による足捌きと強固な体幹を基盤とし最小限の動きで敵を制する、極めて実戦的かつ洗練された流派である。代表的な技に「木葉崩し」「蛇打ち」などがある。
- 蘇生魔法
- スフェン教において、遠い昔スフェン神が行った最上位の「奇跡」として伝承されている。
実現できればあまねく人々の救済になり得るが、魔術を知り尽くしているルーシーは「存在しない」と断言している。
- 魔法の種別
- 魔術は体系的に分類されており、主に「攻性」「防性」「回復」「強化」「生活」の5つの系統に分けられる。攻性は攻撃、防性は防御、回復は治癒、強化は身体能力向上を司る。
個人の資質により、得意とする系統が大きく分かれる。
なお人が再現可能な事象を「魔術」、全現象を「魔法」と定義し、現代の魔術は魔法全体の1割にも満たないとされる。